2013年12月09日

続×5・Brasil!!

夜の10時過ぎのバスの予定。

乗り遅れないように、早めにバスターミナルに到着。

Kちゃんと彼氏と、和順会の園長先生も見送りに来てくれた。

何もかもスムーズに思われたが、予定時刻になってもバスが来ない。

何かトラブルがあったようで、到着が遅れているとのこと。

ま、そんなに珍しいことではないので、気長に待つ。

ただ見送りに来て下さった園長先生を待たせてしまっては申し訳ないので、

お礼を言ってお別れしようと思っていたが、明日仕事休みだから大丈夫よと

一緒に待っていて下さった。

30分くらい遅れて、やっと私たちが乗車するバスが来た。

待っていた乗客たちが次々に乗り込む。

長距離バスなので、大きな荷物を持っている人が多く、

まずは荷物を預ける。

2年後、もしくはW杯時に再会できることを願って、みんなとお別れ。

いざ車内に入るべく、最終の身分確認チェックを受けているときだった。

一人の女性職員が、なにやら怖い顔で言い出した。

私と長男が本当に親子だと証明する書類がないとダメだ、というのだ。

当然、パスポートも持って提示しているし、私のブラジルでの身分証明書も持っている。

それだけで、サンパウロからここマリンガに来るときには全く問題なかったから、

このひっつめ髪の女性職員が何の提示を求めているのかわからなかった。

義姉が懸命に説明するも、とにかく提示しろの一点張り。

私は長男のパスポートに、ブラジル領事館で証明してもらった

私と主人の名前がちゃんと記載されたページを開いて、

「ここに書いてますけど」と提示した。

が、このひっつめ髪の化粧の濃い女性職員。

「違う違う、これじゃない」

と、ちゃんと見もせず否定してくる。

義姉はパニクって、私のカバンや自分のカバンの

ありとあらゆる書類を取り出し始めた。

そうこうしているうちに、私たち以外の乗客たちは、全員乗車完了。

ただでさえ出発時刻過ぎてるのに、私たちがさらに時間を引き延ばしてしまっている。

もう一度、義姉が強い口調で、

サンパウロから来たときは、これ以上の提示は求められなかったことを主張。

すると、そのときの半券を見せろという。

義姉は幸い捨てずにそれを持っていたので、堂々と提示。

すると、やっとこのひっつめ髪の化粧の濃い無表情の女性職員が、諦めた。

最初から、隣のドライバーの男性はこれで大丈夫って表情してたのに。

バスの入り口で、10分近くこのやり取りで、荷物もひっくり返してめちゃくちゃ。

あふれ出した中身をあわててカバンに押し込んで、いざ乗車。

見送りに着ていたKちゃんや園長先生も、心配そうに見送りスペースからこの様子を見守っていてくれたので、

バスに乗る直前に、思いっきり笑顔で手を振って、大丈夫さをアピール。

薄暗い車内に乗り込み、座席に義姉と腰をおろして、ほっとしたのもつかの間、顔を見合わす。

腑に落ちない怒りがこみ上げてきた様子の義姉は、興奮状態が再燃。

「せっかく楽しいマリンガ旅行だったのに、最後の最後でなんなの。あのオンナ!!」

「これは絶対クレームしなきゃ。納得いかないわ。ね!」

「子どもの連れ去りがあるから、ちゃんと証明しないといけないのはわかる。それは正しい。

でも、ちゃんとパスポート見もしなかったじゃない、あのオンナ!! その態度がおかしいの!!」

私は「そうだそうだ」と相槌しながら、

義姉の興奮が収まるのを待ちながら、

実は、ブラジルに来たんだな~と実感がこみ上げてきて、愉快だった。

そんな本心、義姉には見せなかったけど。

義姉はウチの主人と性格がよく似ていて、喜怒哀楽が激しく、ちゃんとそれを表現するタイプ。

典型的なラテン気質の義姉と一緒に旅をするのは、本当に楽しく、頼りになった。

最初は私一人でも、マリンガ旅行は大丈夫と思っていたけど、

やっぱり義姉が付いててくれて、正解だった。

サンパウロまでの約10時間。

長男もぐずることなく、無事にバスの旅を終える。

義兄が迎えに来てくれて、その足でブラジルの日本人街

「リベルダージ」へ向かう。

ここに義姉の友人が住んでいるので、彼女に案内してもらいながら

お土産を買うのが目的。

これまた懐かしの、リベルダージ。

続×5・Brasil!!
2002年2月、初めてブラジルに来たときに宿泊したのがリベルダージにあるホテル。

約1週間滞在したが、一人で街を歩くのが怖く、ボランティアの仲間とくっついて足早に歩いたのを思い出す。

続×5・Brasil!!
鳥居。マリンガあったけど、この存在感がすごい。

ほら、信号機まで。
続×5・Brasil!!
鳥居デザイン♪

そのほか、ちょうちんデザインの信号機も見た。

それから、マクドナルドの概観も、なんとなく和風。
続×5・Brasil!!

銀行も。
続×5・Brasil!!
日本語表示。微妙に、文字間隔に違和感あるが。

少し歩くと、セー教会広場に。
続×5・Brasil!!
教会なので神聖な場所なはずだが、

最も危険な場所として、案内してくれた地元民にも注意を促される。

カメラも見せないほうがいいよといいながらも、

ちゃっかり記念撮影。
続×5・Brasil!!
やっぱりサンパウロに着たら、ここには足を運びたい。
続×5・Brasil!!
↑この方面に、各地方都市があるよ~という表示。

続×5・Brasil!!続×5・Brasil!!
続×5・Brasil!!続×5・Brasil!!
何度もサンパウロに来ているけど、このあたり↑は歩いた記憶がない。

やっぱり地元民に案内してもらえるのはありがたい。

しばらく歩いて、大きなおもちゃやさんに行き、

沖縄で待っている娘たちへのお土産をたくさん購入。

あまりにも混雑している場所だったので、もみくちゃにされながら。

抱っこしてた長男も機嫌が悪くなるくらいの熱気で、店内で泣き叫ぶ。

と、周りの皆さんが「こっちこっち~」と、

最優先でレジの一番空いてるところに通してくれた。

やっぱりブラジルはどこでも子どもやお年寄りには優しい。

たくさんお土産を買って、とりあえず一安心。

後はどうしても会いたかったサンパウロの友人を訪ねて、地下鉄に乗って移動。

これまた地下鉄でも、すぐに皆さんが席を空けてくださるので、

ちょっとの距離でも逆に立っていると周りがほおって置かない雰囲気。

ありがたく座らせてもらう。

無事友人にも会って、義母宅に戻ったのは午後3時ごろ。

マリンガを出発してから、半日以上経ってて、へとへと。

お義母さんに挨拶をして、首からぶら下げていた長男を下ろす。

移動中はほとんど抱っこ紐なので、さすがに首や肩に負担がかかる。

しかも長男が重い。絶対に旅行中に体重が増えているはず。

旅の疲れをシャワーで流し、ゆっくり休ませてもらっていると、

あるお客さんがやってきた。

小さな楽器を手に持って・・・。

~続く~

 


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Posted by ぶるーな at 14:27│Comments(2)ブラジル旅行
この記事へのコメント
 第二の故郷マリンガ、いかがでしたか? 

 バスに乗る前の身元確認チェックでは、大変でしたね。ブラジルではこういう事って、よくあるんですか?

 
Posted by sookiesookie at 2013年12月12日 12:12
身分確認するのは珍しくないんですが、今回のように厳しくチェックされたのは初めてでした~。担当者によって対応が違うっていうのはいつものことですねー。結果的にはちゃんと乗れたのでよかったです♪
Posted by ぶるーなぶるーな at 2013年12月17日 11:44
 
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